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【読書感想文】毛沢東 ある人生(上・下)

上下巻の分厚いボリューム、しかし下巻はその半分が「巻末的引用・索引系」なので(少なくとも興味が無ければ)読み物にはあたらない、よって1.5巻ほどでそれでも読みごたえは十分!

この手の外国作品恒例の特に中国ということもあって人物名や地域の名前、官職など漢字の羅列に若干てこずりながらも記号的に適当に感覚的に読み進めていくと自然と馴れてくるもので主要な人物や地名は繰り返されることで身に付いて来る。

毛沢東の幼少期から、共産党に入ってやらかす「文化大革命」とラスト場面まですべてを網羅している。あとがきにて「訳者(日本人)」が述べ書いているように、他の毛沢東関連の書籍とは一線を画して、この作者の「フィリップ・ショート」は超客観的な立場で書いているから、他の作品に多く見られるような「毛沢東を悪く言いたい、悪者に仕立てたい」あるいは逆に「毛沢東をどこぞの国の将軍様よろしく素晴らしき神として奉りたい」そのどちらでもない、ただひたすらに客観的に、事実(独自のインタビューや資料云々)から照らし合わせて淡々と客観的に書いているという点で、毛沢東についての完成された「まともな伝記」であるという点で、読んでいて心地が良い理由の大きな部分となった。つまり、悪く言いたい系は別に毛沢東について何も知らない私だけどそーゆーものはなんだって気分が悪くなるものだし、逆に「毛いいね!毛いいね!なんでもいいね!素晴らしいね!」の称賛系も、くだらなく感じてしまうものだ。

そのどちらの気持ち悪さの欠片も無く始終のめりこんで読み続けていけたのは、まさにあとがきで訳者が「この本の出来栄え」「完成度の高さ」について絶賛していた部分に納得の、超客観的な立場から書かれているというここがまずは何よりも良かったと思った。

※最後のあとがきにて気付く(知る)ワケだが、読んでる最中から感じられることでもあり、「だよね~」って。「なんかそーゆー感じ」が一字一句からしっかり醸しだされて伝わってくる心地良い客観的姿勢。

 

毛沢東…この本を読んで(毛沢東について)感動したのは、共産党に入っての内戦時、彼が若かりし頃のリアルなバルト(内戦時)においてすら、常に学ぶことをしていたということ。そんな時ですら、想像や妄想の類ではなく、「きちんと本を読んで知識を入れ込んで」「さらにそこから、現在の中国にどう当てはめたものか、どのように作り替えたものか、どう適応したらいいのか?」独自の考察・研究を行って理論を構築していく作業を、緊張感絶対あるはずであろうリアルバトルの最中においてすらそういうことを絶えず行っていたという、そこに感動したよね…。マジやなコイツ…と。常に本を読んで情報・知識を吸収して、さらに独自に編み出し、さらには壁新聞なんかに意見・評論を発表していく。ある意味で無名時代の若い頃から一貫してこの姿勢、飽くなき学ぶ姿勢、凄いなぁ~と感動したよね。

例えば「(当時の)中国の学校教育における『体育』の重要性を主張する。」ところとか。机に座って文字ばかり読むだけではダメだと、体を鍛える必要がある、と。体育の重要性を説いて授業に導入したり、自ら率先して、乾布摩擦的に裸になって野山を駆けて冷水浴びて、とか。マジやな、コイツ…と。いい意味でアホやなコイツ…と。これはもちろん有名になる前の虫けら時代の毛沢東、またまだ若造(年齢的にはもはやただのオッサン丸出しだが)の頃の毛沢東が「自ら実践」していた点で、なるほどね~と。

あるいは、軍に関してもなかなか心打つ良さが垣間見れた。

内戦時、若かりし頃の毛沢東は指揮官的な立場で戦闘に参加していたのだが、そこで彼が打ち出す「兵士・部隊の規則」に、「礼儀正しくあれ」と、物を奪うな、壊すな、女子供に手を出すな、家畜をアレするな、トイレは家屋から存分に離れた場所でしろ、そして終わったらちゃんと土をかぶせて埋めろ、とか、ホントに、そこだけの部分を切り取って読んでいたら「コイツ、めっちゃエエヤツや~ん。。。」って、誰しもが思うはずだ。こーゆーのは意外な一面というか、「へ~、そんな感じの人なんだ~」って心打つ箇所となった。村や街を襲って掌握して、よっしゃ、イイ女10人ほど連れてこい、やりまくるぜ!ぐっへっへ…ではないんだよね。礼儀正しく振舞えと。目先の欲望を満たすのではなくて彼は常に先の先の先、共産党の中国制覇を見ていた。

だからこそ…なんだよね…。だからこそそれがなんで老人と化して後にクチャクチャにやらかすかね…と。感動の裏返しのガッカリにもつながるわけだ…。

あるいは捕虜に関して、酷い仕打ちはするな、逃げたいなら逃がしてやれ、こちらの仲間に入りたいなら仲間にしてやれという常に一貫した姿勢、これが後に大規模なバトルにおいて毛沢東の軍の強さの秘訣にもなり、政治家としては「いち超素人」の私からするとナンノコッチャだけど、軍師としては一貫して凄い!というのが伝わる。後に毛沢東が頂点に君臨して、他の部下たちが軍を率いる際にも「かつての毛沢東のやり方(ゲリラ的と、礼儀正しさ)」を率先して行い、勝利を積み重ねるくだりとか、政治家としてどうかはよくわからないけど、孫氏じゃないけどなんかそーゆー兵法的な戦争の上手さ巧みさを毛沢東は持っている人だったのだなぁ~という面白味。

それで忠実な部下がとあるバトルで毛沢東のやり方でいこうとすると、老沢東が「いやいや、そのバトルはそれではだめだ。」といい、違うやり方でやったために、そのバトルは敗北に終わるとか、こーゆーのは面白いなぁと。本で過去を読む分にはね。。

元々が、ただの農民の、一般人の如きが、何を以って軍事の才能があったのかって点で、アインシュタイン的にこれはこれで才能とか、天才的なとか、そーゆー類だったのだろうなぁとそう感じた。「ある人生」の本の中で書かれている範囲内で、毛沢東が「孫子の兵法を熟読した」とか「軍事に関して存分に学んだ」と書かれていることは無く、また彼が共産党内で地位を確立していく過程で尊重されて強みとなった部分が軍の巧みな操りと毛沢東部隊の勝率の良さであったという点でも興味深い。

本を読んで学んで学んで独自に展開していく「世界観・思想」というもので地位を確立したようには思えない、そこに関してはかなり苦労していて、否定されたり相手にされなかったり、かなり長らく無下にされている。それでも毛沢東が地位を高めていけたのはバトルに関しての強さであったというのは、なるほど…ただの農民の、小学校時代自分だけ貧しくて酷い身なりをしてクラスメートにからかわれたりしていたあの毛沢東が…、こうやって成り上がっていったのかという面白さ、興味深さを私はそこから感じ取った。

 

有名?な「長征」に関しては、漢字の羅列の地名の連打が凄まじくて、若干適当に流し読みしてしまった箇所も多くて、今となっては後悔している。結構重要かつ理解すれば興味深い箇所でもあるからして、もう少しちゃんと読むんだった。。「漢詩かよっ!?」ってくらい地名や人物名がなかなかにね…。。。

 

毛沢東のある人生…ボリュームはそこそこあるものの、確かに訳者が絶賛していたように、これ一冊(上下)読むだけで毛沢東についていろいろなことを知ることが出来て楽し気だ。歴史の勉強ということもなく、単に「毛沢東って、なんなん?」ってところの知識の補完としては完成度の高い作品だったと思いました。また、客観的に書かれているから変に邪悪な要素も無く、読んでいて心地の良い作品でもあります。 

人物名や地域名の漢字の羅列は、馴れだよね。。。 

 

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3月分の読書。。本来は1つ前の記事の「素顔のアインシュタイン」より早い。ただ、最初の感想文記事で「毛沢東はないだろ。。。」と…(別に中国どうこう関係なしにただ私がアインシュタインが好きなので)先にあっちを書いた。

老子孔子を借りようとそのコーナー近辺をうろうろしていると目に入って来たのが「毛沢東」…えっと…あれ?毛沢東毛沢東ってなんだっけ?

超個人的かもしれないけれど 、日本の、小中学校で、歴史の授業で、「毛沢東」って、習うには習うだろう、間違いなく習うんだけど…印象薄すぎるよね?深く習わない、超浅く、なんだったら「中華人民ナンタラ国を作った毛沢東」という一文で完結していそうな、個人的な印象だけどね~。

むしろ?

むしろ毛沢東よりも、むしろまずは「孫文」だし、次いで「蒋介石」と「周恩来」、これが歴史の勉強でガッカリ学んだ中国の有名な人物ベスト3だと、繰り返せば個人的かもしれないけどそーゆー風に思い込んでいるし強く強くインプットされて記憶されているものだから、図書館で「毛沢東」の名前を目にしたとき、あれ…そーいえば私、毛沢東って知らない…って、気付かされた。 誰やねん!?毛沢東って誰?…って。

それで老子孔子もすっかり忘れて横並びに上下巻なかなか分厚いボリュームをもろともせずに借りてしまった。。。